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【イカれ速報】 Microsoft 365 スイートに Teams 戻すってよ

No Teams オプション扱いに

マイクロソフトが欧州委員会(European Commission)との協議を経て、Microsoft 365 及び Office 365 Enterprise スイートプランに対して、Teams 機能をバンドルする発表がありました🌿

Evolving our productivity offerings to resolve Microsoft Teams concerns| Microsoft 365 Blog
Microsoft recently finalized an agreement with the European Commission (Microsoft’s “Commitments”) in which we will expa...

2024 年に Teams サービス分離してみたけど、戻しちゃうんだなぁこれが ww
 

6 年にも渡る闘争が終結

Teams 抱き合わせ問題に関する歴史は欧州委員会のサイトで確認頂くか、当サイト内の過去記事 2 つを順番に御覧下さい。現在の Salesforce 社が通報した事で調査が開始されました。

当サイト記事 ① ⇩

当サイト記事 ② ⇩

問題に対して本腰を上げたのは 2023 ぐらいからですけど、2019 年の当初から対応していなかった Microsoft も欧州委員会もスロースターターすぎてビックリ。

4 つのコミットメント

Microsoft が欧州委員会に対して、今後これを守っていきますという
複数のコミットメントを交わした事で今回の争点は解消されました。

 

 

Under the commitments, Microsoft will (i) make available versions of these suites without Teams and at a reduced price; (ii) allow customers with long-term licenses to switch to suites without Teams; (iii) provide interoperability for key functionalities between communication and collaboration tools that compete with Teams and certain Microsoft products; and (iv) allow customers to move their data out of Teams to facilitate the use of competing solutions.

コミットメント ①

「Teamsを含まないバージョンのスイートを割引価格で提供します」
 
当然の事を、当然のようにアピールします。
 
Teams を含まないプランは Teams 価格分安くします。
つまり、Teams が入ってないプランという事は、Teams 部分の料金だけ安くなった価格です🌾

コミットメント ②

「長期ライセンスを持つ顧客がTeamsを含まないスイートに切り替えることを許可する」
 
Teams ありプランのユーザーが契約中に Teams 無しプランに出来ますが、本当に顧客に必要なのは逆なんじゃないのかと感じますかね。勝手に Teams 消して勝手に戻した挙げ句に、プラン柔軟性が一方通行な部分は自己中の極み。

コミットメント ③

「Teamsと競合するコミュニケーション・コラボレーションツールと特定の Microsoft 製品間の主要機能における相互運用性を提供する」
 
恐らく Office on the Web やらを、Teams 以外でもシームレスに使わせてあげますよって話です。
 
Dropbox やらサードパーティストレージサービスの連携は昔からありましたが、他社のチャットツール経由でも使えるのかもしれない。LINE や Discord 経由で Office ファイル編集まで出来たら嬉しい。

コミットメント ④

「顧客が競合ソリューションの使用を促進するためにTeamsからデータを移行することを許可する」

Teams データをエクスポートしてサードパーティツールにマイグレーション出来るようになるみたいですが、どの程度の移行が展開されるのかは不明でした。現行は API  の 別料金が掛かる 部分でもありますんで、無料化されたら良いな。

追加コミットメント

  1. Teams ありと Teams 無しのプラン価格差を 50 % 増加
  2. Microsoft プラン比較サイト等で、Teams 無しプランの表示を必須にします
  3. 関連する開発者向けウェブサイトでの相互運用性とデータ移植性に関する情報を公開します。

① の項目を考えると Teams バラ売りの値上げとも取れるし、Teams が不要なユーザーにとっては値下がりと考えられる微妙すぎる内容。
 
② 今後は Teams 無しがオプション扱いになりそうなんですけど、シッカリと表記して顧客の選択に任せますよって意思表示を出しています。
 
③ エクスポートに関連するソースコードなどはオープンにしていくんでしょうかね? Teams からサードパーティへの移行ツールをさっさと出してもらって API 不要にしてくれれば万々歳。

価格差の設定

365 スイート(Teams 有り vs 無し)と Teams スタンドアロンのプランにおいて ミニマム価格差を設定します! との事なんですが、価格レートに関してドルベースで固定設定するという内容。
 

 
基軸通貨のドルではなくユーロの価格差を乗せてくるセンスが困ります。欧州委員会とは和解してるなら、最初からドルで出せば良いんですよ🗽

2025 年 11 月からの価格は?

ここからは数学的な推論を用いて、新価格予測のお時間です。

割と長くなりますので、最終価格予測だけ見たい方は下の一覧表までスクロール推奨

Teams ありと無しが現在でも購入可能な Business プランと M365 F3 についてですが、推論なんて必要無いんですよね。 既存提供中 Teams ありのライセンス価格から、今回発表のあった価格デルタを引き算で引いた価格が 2025 年 11 月以降の No Teams プランの新価格で予測終了です。(あくまでも見込みですけども)
 
レート換算前の基軸ドルベース価格で見積もるには こちらのサイト 記載中の Teams ありプラン金額から引き算します。Business Basic の Teams ありプラン価格は $6 ですから、Business Basic 価格デルタ $ 1.6 を引くだけで 🆗
 
6 - 1.6 = $ 4.4 が、
365 Business Basic Teams 無しプランの 2025 年 11 月から提供される新価格の予測値となります。
 
Business Standard と Premium は、$ 3.21 が価格デルタとして発表されていますので Business Basic プランは Teams 無しを選択する割引率が少なめに見えます。
 
大問題は 365 Enterprise プランです。すでに Teams ありの 365 Enterprise プランは市場から消滅してしまったので、もしも Teams ありプランが残存していたら提供価格はどうなっているのか? この部分を埋めましょう。
 
ワールド価格見直しをした 2022 のニュースブログ を参照しました。サイト内で Business Basic の $ 6 や、Business Premium の $ 22 が公開されていますので、2025 年 9 月現在の最新販売ドル価格と判断出来ます。そうなると、サイト内にある Enterprise プラン Teams 付きの価格は、O365 E1 = $ 10 |O365 E3 = $ 23|O365 E5 = $ 38 |M365 E3 = $ 36|となるわけです。
 
しかしながら、M365 E5 価格の記載は無いんです。2022 年に改定が入らないプランだったのでしょうか?
最後の砦である、M365 E5 Teams ありプラン価格だけは予測推論で埋めます。順序は以下の通り。

  • Business Standard と Business Premium は、Teams ありと無しの価格差が 2025 年 9 月時点で$ 2.25 に設定されています。 
  • そして 2022 年に Microsoft から公開された M365 E3 Teams あり価格は $ 36 
  • 2025 年 9 月時点の価格サイトに記載されている M365 E3 無し価格は $ 33.75 
  • M365 E3 Teams ありから Teams 無しの価格を引くと 36 - 33.75 = $ 2.25  

つまり、Business Standard と Business Premium と M365 E3 全てのプランに対して、Teams ありと無しの価格差が $ 2.25 の価格デルタを共通で採用している事になります。
 
ここまでくれば簡単ですね? M365 E5 Teams 無し最新価格である $ 54.75 に、Teams 機能の共通デルタ価格 $ 2.25 をプラスすると、M365 E5 Teams ありの価格として $ 57 を導き出せました。M365 E5 Teams ありが現存していたなら $ 57 と推測完了。
 

あとは Teams ありプランの価格(推測価格を含む)から、2025 年 11 月に採用される新しい価格デルタをマイナスすれば新提供価格を算出できます。ここまで長くなりましたが、以下画像が当サイト予測価格と旧価格の一覧表です。(リリース時に異なってもクレーム入れないで下さい 🤷‍♂️)
 

発効時期とコミットメント期間

今回のライセンスと価格設定の変更は
2025年11月1日 から世界的に適用されます。
 
Microsoft が欧州委員会と交わしたコミットメント期間は 7 年間有効ですが、開発者向けのデータ移行と相互運用性に関しては 10 年のコミットメント期間となっております。保護観察処分みたいなステータスなんじゃないでしょうかね🚨

総括

App Business と App Enterprise を展開する際のデフォルトととして Teams デスクトップアプリが入らないスキーム作っておけば、スイートプランから Teams オンラインサービスライセンスを外す必要は無かったはず。
 
最初から、これやっておけば良かった話⇩
 
 
何やかんやで O365 E1/E3/E5 と M365 E3/E5 の Teams 付属プランが使えるようになった(出戻り)のは、良いニュースでしょう。 めでたしめでたし㊗️

末筆になりますが、トピックリクエストありがとうございます 🥰