サービス終了 Project Online

2026/9/30 ついに Project Online がサービス終了です。
Project On the web 機能が 2025 年に提供終了し、Planner へ統合シフトしたのも記憶に新しいですが、最後の砦とも言える SharePoint ベースの Project Online も EOS となりました。
Planner 一本化の目的
単一統合ソリューション
多くの企業や組織において作業管理ツールの非統一が課題となっていて、個々のチームや部門が異なる管理アプリを採用した結果、タスクの重複入力、手直し作業の増大、重要情報の集約漏れによる機会損失、組織全体の生産性低下が指摘されました。
この背景から、個人レベルのデイリータスク管理・チームの共同作業・エンタープライズ規模のプロジェクト・ポートフォリオ管理に至るまで、すべての領域を単一のプラットフォーム上でシームレスかつ柔軟にスケーリングできるソリューションが求められてきたのです。
Microsoft が推進するワークマネジメント統合の目的は、分断された管理ツールを 1 つのエクスペリエンスへ集約し、今日の従業員の多様な働き方に適応すると同時に、企業の成長に合わせて柔軟に拡張できる統合ワークマネジメント基盤の完成です。
Planner 統合
Microsoft Planner は、個別のツールやサービスに分散していた作業管理機能と技術的知見を 1 つに結集させたアッセンブリサービスです。基本的に以下 4 つのコア要素で構成されます。
- Microsoft To Do : 直感的で個人に最適化されたタスク管理とプライベートなリスト機能
- コラボレーション機能 : チームでの柔軟なカード型カンバンボードや共同作業管理機能
- Project 管理 : 依存関係、ガントチャート、ポートフォリオ管理といった管理機能
- Copilot インテリジェンス : AI やプロジェクト マネージャー エージェントを活用したプロジェクト作成・進捗報告・タスク割り当ての自動化
サービスリニューアルと EOS
2025 年までのニュース
Microsoft 365 プロジェクト管理機能の統合とブランド再編は、以下のステップで進められてきました。
- 2024 年 4 月 : Microsoft Teams 内の「Tasks by Planner と To Do」アプリが「Planner」へ名称変更されました。同時に、クラウド型サブスクリプションの「Project Plan 1」が「Planner Plan 1」へとリブランド。
- 2024 年 9 月 18 日 : サブスクリプション名称の簡略化として、「Project Plan 3」が「Planner と Project Plan 3」に、「Project Plan 5」が「Planner と Project Plan 5」に、それぞれ変更されました。
- 2024 年秋 : Web ブラウザと Teams アプリのインターフェースが統一されました。
- 2025 年 8 月 : Project for the webt Teams「プロジェクト」「ロードマップ」タブが廃止されました。既存のエンドポイントや利用環境は、Planner for the web および Teams の Planner へ大半が統合されました。
2025 年 10 月 〜 2026 年 9 月
長年エンタープライズ PPM を支えてきたクラウドサービス Project Online は、アーキテクチャによる機能拡張の限界や SharePoint Online ワークフロー機能のレガシー化に伴い、以下のスケジュールで提供終了しました。
- 2025 年 10 月 1 日 : 新規顧客向け Project Online 単体 SKU(Project Online Essential 等)販売終了。
- 2026 年 4 月 1 日 : 既存顧客による Project Online の新規テナント作成の停止。
- 2026 年 9 月 30 日 : Project Online 正式廃止(EOS)。
【重要】2026 年 9 月 30 日を過ぎると、2026 年 10 月 1 日以降は Project Online 上のプロジェクト、タイムシート、リソースデータへのアクセス権限が完全に遮断。
影響を受けない製品群の確認
今回のサービス廃止はクラウド型の Project Online が対象です。
以下の製品群は廃止対象外であり、引き続き利用が可能です。
- Project デスクトップ版(Project Standard 2024 / Project Professional 2024、Plan3 で利用できるアプリ)
- Project Server Subscription Edition(およびオンプレミス型 Project Server 環境)
- Microsoft Planner(365 付随の基本機能と、プレミアム機能)
Planner への機能移行と代替
代替可能な機能など
Project for the web や Project Online 主要機能は、新 Planner および Microsoft 365 の機能へ一部が引き継がれています。
- ロードマップ機能の代替 : Project for the web で提供されていた「ロードマップ機能」は廃止されましたが、新 Planner の「ポートフォリオ機能」により、複数のプランを一元的に集約・可視化して統括管理することが可能です。
- プロジェクト自動化・レポート統合: 「プロジェクト マネージャー エージェント」の活用により、タスク生成、ステータスレポートの自動作成、実行追跡などの運用作業を自動化できます。
エージェントの利用には 「Planner プレミアムライセンス(Plan 1/3/5)」と「Microsoft 365 Copilot ライセンス」の両方が必要 となる点に注意が必要です。
Project for the web データは Microsoft Dataverse 上に保持されているため、既存の Power Platform コネクタや Power BI レポート・ダッシュボードは継続利用できます。
直接移行不可・制限事項
配慮すべき技術的制限事項と対処法は以下の通り。
- .mpp ファイルの直接インポート不可と Dataverse テーブルの変更なしに関する注意点 : デスクトップ版 Project の
.mppファイルを Planner の Web インターフェースへ直接取り込むことはできません。これらを移行・運用するには「Planner Power App」を経由するか、Microsoft 認定パートナーのインポート・同期ソリューションを利用する必要があります。 アプリ名が「Project Power App」から「Planner Power App」へ変更されたものの、Dataverse 上のテーブル名は変更されません。フローの破綻なく、スムーズな運用継続が保証されます。 - ポートフォリオの外部接続制限 : Planner のポートフォリオ機能は Planner 内のプレミアムプラン統合に特化しているため、Azure DevOps プロジェクトや Project Online プロジェクトなどの外部環境との接続はサポートされていません。
機能代替可否の比較
|
従来機能 / 要求要件 |
新 Planner / |
詳細・代替策 / 補足 |
|
プロジェクト管理 |
可能 |
プレミアムプランで |
|
複数プロジェクトの |
代替機能 |
ロードマップ機能に代わり |
|
Project ファイルの |
条件付き可能 |
Planner Power App 経由、 |
|
過去の |
不可 |
案内ページへリダイレクトされるため、 |
|
Dataverse / |
可能 |
データ構造は Dataverse に保持され、 |
|
Azure DevOps / |
不可 |
Planner ポートフォリオ機能は |
2026 年 10 月以降運用構成
2026 年 10 月以降の運用に向けて、自社の管理要件に応じたライセンス構成の見直しが必要です。
ライセンス機能差は以下の通り。
1. Microsoft 365 付属 Planner 基本機能
対象 Microsoft 365 サブスクリプション(Office 365 / Microsoft 365 スイート)を保有していれば、追加費用なしで利用できます。
- 利用可能なビュー : グリッド、ボード、スケジュール、グラフビュー
- 個人・チーム管理機能 : マイ タスク、今日の予定、タスクやプランの作成・編集
- チーム参加権限 : 有料ライセンス保持者が作成したプレミアムプランへのメンバー参加
2. Planner Plan 1
高度なプロジェクト管理ビューと管理機能を Web や Teams アプリ上で利用可能です。
(※ Windows OS 上にインストール出来る Project デスクトップアプリは含まれません)
- 追加機能: タイムライン(ガントチャート)、People ビュー、目標(ビュー、依存関係、スプリント管理、カスタムフィールド、ポートフォリオ機能、チームの作業負荷管理、ベースライン
3. Planner と Project Plan 3
Plan 1 の全プレミアム機能に加え、Windows OS 用デスクトップアプリのインストール権利。大規模エンタープライズ向けの管理機能が提供されます。
ライセンス機能比較表
|
機能 / 権利 |
M365 付属 |
Planner Plan 1 |
Planner と |
|
グリッド / ボード / |
○ |
○ |
○ |
|
マイ タスク / 今日の予定 |
○ |
○ |
○ |
|
タイムライン (ガント) |
× |
○ |
○ |
|
ポートフォリオ / |
× |
○ |
○ |
|
Project デスクトップ版 |
× |
× |
○ |
|
Copilot / |
× |
要 M365 Copilot |
要 M365 Copilot |
主要な移行ルート
Project Online 廃止に伴い、組織の業務要件やガバナンス方針に応じて代替方法を選択します。
- Planner(プレミアムライセンス)
- 対象: クラウドベースでモダンかつ AI 駆動なワーク・プロジェクト管理環境へ移行したい組織。
- 特徴: To Do、Planner、Project の良さを統合。Microsoft 365 Copilot ライセンスを追加することで「プロジェクト マネージャー エージェント」による高度な自動化が可能。
- Project Server Subscription Edition
- 対象: 高度な PPM、詳細なリソース容量計画、厳格なセキュリティ要件、またはオンプレミス / PaaS 環境での運用維持を求める組織。
- 特徴: SharePoint Server テクノロジーを基盤とし、従来の Project Online に極めて近い機能セットを提供。
- Dynamics 365 Project Operations
- 対象: 厳格なタイムシート管理、複雑なリソーススケジューリング、契約管理、原価・財務管理を基幹業務(ERP)と一体化して運用したいエンタープライズ組織。
- 特徴: プロジェクト型のビジネス運用を端から端までカバーする包括的ソリューション。
- サードパーティ製品や Excel で頑張る
- https://ploto-app.com/ など、Project 管理アプリが Microsoft 以外にも沢山あります。
- https://excel.cloud.microsoft/create/ja/gantt-charts/ Excel でもガントチャートぐらいは使えるので頑張る。

Project Online さん
今まで長らくお疲れ様でした🦴





